2016年12月21日水曜日

歌がうまくなるための具体的なトレーニング方法いろいろ

最近インプットが足りないという話を書きましたけど、それに気付いたならすぐ修正しろよと。ね。

久しぶりに図書館に行ってきました。

歌とダンスの本を借りようと思ってたのに、ダンスの事はすっかり忘れていたので借りていません。歌の関係を数冊と子供の大学進学の本を借りてきました。

やっぱりねえ、インプットの基本は読書ですよ。ウェブも嫌いではないのですが、ウェブでものを調べようとすると、どうしてもページ単位での情報になりがちです。

自分が詳しいジャンルでピンポイントの調べごとをするには最適ですが、玉石混淆のインターネットでは、知らないことについては真偽を推し量るにもかえって時間がかかってしまいます。

書籍ならある程度の内容は期待できますし、体系を通して学ぶ事が出来ますから、やはり紙の本もいいものです。

その名もズバリ「歌がうまくなる本」

借りてきたうちのひとつがこちらの本。

もう結構古い本ですね。調べてみたら15年ぐらい前の本です。

15年で人類の進化がそんなにあったと思えませんので、歌の練習するぐらいならこれぐらい古くても構わないでしょう。最新の研究とかはわからないですけどね。

知りたい事が載ってたっていう印象です。

ここから先は私的メモとして。ただし他人が見てもわかるように心がけながら。

発声の訓練とは

  • 喉の筋肉を強くすること
  • 口の中の筋肉を鍛えること
  • 身体全体の筋肉に、普段の生活では使っていない筋肉、歌うために必要な筋肉があるから、それを鍛えること

喉を開く

歌う場合は声帯が常に下がっていること。

  1. 口を大きく広げる
  2. 下あごに舌をのせるように出す
  3. 喉を広げる
  4. 声帯が下がっている状態

というのを心がけて、発声の前に繰り返し練習する。

腹式呼吸のコツ

息を吸うときに絶対に肩を上げない。

これだけで実際にすごく変わった。気持ち下げるように動かすとよりよく感じた。

腹式呼吸の練習ステップ。

  1. 鼻で息を吸いおなかを膨らませる
  2. 口を尖らせ、声を出さずに「フーッ」とお腹で呼吸。
  3. 「う」という口の形で声を出しながら息を吐く
  4. 「あ」という口の形で声を出しながら息を吐く

身体が楽器

この表現を誤解していました。よく「身体が資本だから~」みたいに言いますけど、それと同じで比喩表現だと思っていました。

しかし人間の声帯はそれ自体が声を出しているわけではなく、ただブーって震えているだけ。そこに身体があるから共鳴して声になっているということ。

言葉通り、歌い手にとっては身体そのものが楽器なので、人それぞれに個性があり、声と直接関係なさそうな姿勢やらでも影響が出てくるということ。

姿勢については、背筋が伸びた一般的な「良い姿勢」がいい。

発声テクニック

  1. 口を大きく開いて空気を吸う
  2. 具体的に「ハッ!」と言って、お腹に溜めを作る
  3. 「ハーッ!」と高い声を出す

これで発声の筋肉を鍛えられる。

  1. ハミングして鼻から空気を抜く
  2. ハミングしながら口を大きく開ける。口からは息をはかない
  3. ハミングの音程を上げていく

頭部全体の筋肉が伸びていく。響きがより鮮明になっていく。

この二つで響く声の練習になる。

発声によるジャンルの違いはない

クラシックもロックもジャズも発声方法は同じ。歌う心が大切。

発声は歌う形ではなく、歌うための身体を作ること。

ボンジョビも発声の訓練にイタリアのオペラを歌ってるって!それくらいの発声が出来て、ロックも歌えるようになる。

手に入れた発声で、歌う歌の表現をする。

オペラ歌手はうまいけど、何だか自分にはピンとこなかった謎が解けた。自分はオペラを歌いたい(聞きたい)わけじゃないということ。

低い裏声

一般的に高い声でしか裏声が出せないが、訓練次第で低い声も出せるようになる。

そのうち地声と境がなくなり、自然に低い声から高い声まで出せるようになる。

今はまだだけど、たぶん自分がやりたいことはここにある気がする。

高音域を出すトレーニング

  1. 地声で、鼻から頭部の上へ声を響かせるようにイメージして声を出す
  2. 顔の筋肉をすべて伸ばすイメージで目、鼻、口を大きく広げる
  3. 徐々に音程を上げていく
  4. 音程を上げていくと裏声になる
  5. あごを上げずに腕を上げ、頭上に声が響くイメージを持つ

何か精神論っぽい気もするけど…。これがトレーニングらしいので徐々に高音が出るようになるはず。

ロングトーンのトレーニング

  1. 正しい姿勢で直立
  2. 喉を開く姿勢を取る
  3. 発声の開始は、立ち上がりのいい声で
  4. 開始の時点から声のボリュームを完成
  5. ピッチの安定を注意しながら、一定音量で声を持続
  6. 肩の上下動や上体の折りまげをしない
  7. 自然に声が途切れるまでリラックスして発生(←たぶん誤植で発声と思われる)
  8. 無理に声を絞り出すイメージではなく、横隔膜がせり上がってくるイメージで
  9. 声が途切れたら横隔膜が下がるイメージで再び吸気を

声が小さくなったり震えたら中断。あくまでも楽に出せるロングトーンを伸ばすことが大切。

本の後半は音楽的な内容

拍とかリズムとか。このあたりはギターやってたこともあるので何となくわかってる。


あくまでこの本の内容として。まだ自分自身に歌うことについての知識がないので、これがすべて正しく最善であるという保証はない。

訓練と共に知識もつけていこうと思います。

2 件のコメント:

  1. こんにちは。通りすがりから失礼いたします。

    本は自分が知っている情報ばかりなので積極的に読んできませんでしたが、こちらのまとめは参考になりました。
    自分は18歳までは裏声でしか歌ったことがありませんでしたので、今思うと低い音も裏声で歌うことでいいトレーニングになっていたのでしょう。
    発声によるジャンルの違いはないというのにも驚きました。自分はオペラっぽいものから、MISIAのような太い声、椎名林檎のようなしゃがれた声、YUKIやCHARAのような細い声など曲によって使い分けていますが、確かに発声自体は変わらずに口と喉の開け方だけで変化させてるなぁと。改めて言われると非常に腑に落ちます。
    高音の練習ですが、精神論で大いに結構なのですよ。イメージを持つことがとても大切です。おっしゃる通り自分の身体が楽器なので、イメージを持って練習していると身体が応えてくれるようになります。頭のてっぺんから声が出ているイメージで、遠くの山に向かって飛ばすように声を出すと良いです。アゴが上がらないように気をつけて、喉が痛くなったら中断してください。

    通りすがりのくせに長文失礼いたしました。かげながら応援しています。

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    1. しゃくとりむし2016年12月26日 21:34

      >>確かに発声自体は変わらずに口と喉の開け方だけで変化させてる

      本の中でも、「発声と歌心」という項目で、その音楽にあった声の出し方をしましょうということと、「声のコントロール」という項目で、溜めたりミュートさせたりして表情を出すと書いてありました!
      やっぱり歌い手さんは、そういう事を無意識にしろやってるんだって感心しました。

      ぜひまたアドバイスお願いします。

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