2022年7月12日火曜日

「少し太っている方が長生きする」について思うこと

あけましておめでとうございます!今年もバンバン更新していきます!

気がつけばこのブログも8年になりました。毎年更新しててえらい!

私は早死するのか

ネットの記事を読んでたらですね、医者が健康について語っていました。その中で出てきた言葉が「少し太っている方が長生きするので…」というもの。これを見た瞬間、(ああ、私は長生きできないのか…)と思いました。

私は痩せています。現在171センチで52~53キロ。30年近く同じような体型です。BMIを計算すると18ぐらいでした。

他人と一緒に食事をすると「よく食べるね」と言われがちなので、食事量は普通の人よりは多いと思いますが、普通の人より痩せています。きっと消化器官が普通の人より劣っているのでしょう。

太ろうと努力した時期もあったけど、食費がかさむのに効果があまりなかったこともあって、今は普通に過ごした結果が、今の私を形作っています。

待てよ

ふと、この医者が語っているデータについて、少し疑問が湧いたのです。

本当に少し太っている人が長生きしているのか。

医者の言葉を疑っているわけではありません。少し太っている方が長生きしているのは間違いないでしょう。何が言いたいのか。因果関係についてです。

「長生きするような健康な人は、少し太っている人が多い」というのが実際のところなのであるという可能性がよぎったのです。

そう思ったのは、次のような例を割と最近(2~3年前)知ったからです。

(最近というのは5年ぐらいだし、2000年以降のすべての事象は「この間」ぐらいだよね?)

アルコールの摂取と健康

昔から「酒は百薬の長」と言われ、適当な量の飲酒は健康を促進すると思われていました。

ところがアルコールは少量でも脳の萎縮につながるらしいという事がわかってきました。たくさん飲めば体に悪いことは広く知られていましたが、少しでも飲んだ瞬間、わずかながらにも健康が損なわれているということですね。

疑い深い私は、その言葉も即座には信じられませんでした。だって以下のグラフがあるじゃないか。

これは厚生労働省のページにある画像。官公庁の画像に著作権はないんだぜ、やっほー!

この通り、アルコールを少量取得している人は健康リスクは下がっているのです。これは事実なのです。これをどう説明するのかね?うん?

アルコール少量でも脳が萎縮の話には、以下の続きがありました。

要約すると「アルコールを普段から取得出来る人は、そもそも健康な状態であること、金銭的な余裕があること、などの要因があることを勘案しなければならないため、必ずしも飲酒が健康リスクを下げているとは限らない。しかし確実に脳の萎縮はアルコールの摂取と因果関係がある」ということ。

むむむ、なるほどー!

しかも今見た厚生労働省のページにも、注意書きがされているではないですか。一部分引用させてもらいますか。

Jカーブは健康面における飲酒の利点を示していますが、多くの制限を伴うことを理解しておく必要があります。まず既述の通り、Jカーブが見られるのは総死亡といくつかの疾患に限られています。少量飲酒で総死亡のリスクが下がっているのは、虚血性心疾患の効果が大きく反映されていると考えられています。 また、このような疾患でもJカーブ関係が認められるのは先進国の中年男女とされています。若年者の死亡についてはほぼ直線関係になるという研究結果もあります[5]。 さらに、最新の研究では、そもそも総死亡率のJカーブの存在に疑問を投げかける研究もあります[6]。健康問題以外でも、アルコールは暴力・虐待・事故等の深刻な社会問題を引き起こします。これらの問題のリスクと飲酒量の関係もJカーブ関係を示さないことが示唆されています。 このようにJカーブは慎重に解釈する必要があり、安易に飲酒を勧めるものではありません。

このように、酒は百薬の長であり少量の飲酒が健康に良い、とは一概に言えなくなっているのが今の新常識なのです。

話は戻って

これと同じことで、「少し太っている方が長生きする」の話に戻るのです。

そもそも健康だから少し太っているんじゃないの?栄養状態がいいから少し太っているんじゃないの?って思ったんですよね。理解して頂けたでしょうか。

まー、根拠はない。…けど、私が長生きできないという説を否定したかったという感情論が根っこにあるというお話でした。